革を染める—道具、用品—

工具、道具

ヌメ革で作った作品を、無色のまま使い込んで経年変化を楽しむのはとても素敵な事です。

ただ、全ての持ち物が無色というのも味気ない気がしますし、1年~2年も待てないよ。もう少しカラフルな方が・・という声も当然あります。

今回はヌメ革の染色について書いてみたいと思います。

染料の種類

染料にも種類があって、大きく 水性塗料とアルコール塗料に分かれます。

今自分が最も多く使っているのは水性塗料。

水性はアルコール系塗料よりも色の種類が多く、うすめ液などを必要とせず、筆やパレットも水で洗えるのが楽なので水性ばかり使っています(^^;

染料メーカーもいくつかありますが国産で多く流通しているのは、SEIWA社のローバス バチックとクラフト社のクラフト染料ではないでしょうか。

次にアルコール系塗料

乾きが早い。発色が良い。などのメリットがあります。

SEIWA社のローバス スピラン、クラフト社のWA染料などが挙げられます。

染料と顔料

革に色を塗るには主に染料のほかに、顔料があります。

・染料とは 革に染色液を染み込ませて色を塗る方法。主に染めるというのは染料になります。

素材としての質感を残したまま、染色によって色を変える事ができるのでレザークラフトとしてはこちらが一般的かと思います。

・顔料とは 皮の表面に塗料を塗るもので、革の上に色を付着させるというイメージ。エナメル塗料などが一般的でしょうか。

染色の方法・道具

筆塗り

文字通りそのままですね(^^; 筆もしくはハケを使って塗る方法です。

一般的で道具も簡単に手に入りますが塗り方としては一番難しいと思います。

革は吸水性が抜群に良いので最初に筆をつけた瞬間に一気に染料を吸ってしまいます。要は塗りムラが出来やすく均一に染めるのがとても難しい塗り方になります。

私はまず革を軽く湿らせてから素早く均一に筆を送らせるのですが、何度も練習しました。

特に明るい色を塗りムラなく塗るのはとても難しいと思います。

タンポ塗り

布を手頃な大きさに丸め、それに染料を湿らせてトントン…と叩くように塗っていきます。

筆塗りよりも暖かみのある感じに仕上がり わざと塗りムラを作る作品などもありますが、やはりコレも均一に塗るには慣れが必要になります。

エアブラシ

これはエアブラシというガンスプレーを使って塗る方法で

要は圧縮空気を使った霧吹きで塗る方法です。

エアブラシに関しては別のページで詳しく紹介しています。コチラから…

驚くほど綺麗な仕上がりで塗りムラはほとんど無く、初めから染めてある革と同じレベルのクオリティで仕上げることが出来ます。

ただコレは道具が高価なのとメンテナンスに手間がかかるのが欠点でしょうか……

最期に

今回は主に染料の種類と塗る為の道具を挙げてみましたが、どちらも今回紹介したものの他にもたくさんの物が出ています。お好みの仕上がりになるよう色々試してみると良いかと思います。

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