革の歴史(日本編) —革のはなし—

革のはなし

以前 革の歴史について書きました。なかなか楽しかったので、次は日本の革の歴史についても まとめてみました。(^^)


日本に革製造が伝わったのは飛鳥時代以前と言われます。

およそ1500年前(A.D500年頃)でしょうか。 聖徳太子の活躍がA.D約600年なのでその少し前くらいですね(^^)/


中国大陸から渡ってきた工人達が現在の姫路あたりを拠点にし、製法を伝えた事でこの辺りでの革製造が発展したそうです。 現在でも人気の姫路レザーの起源はこんなに歴史があるんですね。(>_<)


この時代の日本において、革製品の主流は鹿革が多く使われていたそうで、軽くて強い鹿革は祭事や 武具の材料など様々な場面で非常に重宝されてきました。


この頃の製法は、塩で洗って菜種油を染み込ませ…の繰り返しで皮から革への加工を行なっていたらしく、ここから日本全国に伝わったなめしの技術は各地で様々な形に発達していったようです。


現在までに、日本を代表する皮革産地といえば、姫路、和歌山、浅草などが挙げられ、

室町時代の頃には紀伊国(和歌山県)ではとても質の良い革紐を生産していた とあります。

また、江戸時代には和歌山城の堀内で職人が武具を制作していだそうです。

お城の中に武具工場を持ってたんだ!( ̄O ̄;)


東京の浅草あたりでも江戸時代あたりから革職人が多く集まり、しだいに町に発展しました。

革製品の出荷量は日本一と言われるほど、現在までその繁栄を伝えています。

ちなみに浅草には、革の博物館「皮革産業資料館」もあります。一度行ってみたいね〜 (^^)

やがて明治維新による近代化でタンニンやクロム鞣しの技術が取り入れられるようになりました。

鎖国が無ければタンニンなめしはもっと早く伝わっていたのかな?(・・;)

日本における産業革命はこの頃と言えるでしょう。

1907年には株式会社ニッピが創業、日本の皮革産業として現在では東証一部上場まで成長した大きな会社が誕生しました。


第一次大戦の頃には軍靴の需要が高まり軍需品の製造を手がける工場が各地に出来たそうです。

そして戦後。1937年には日本が誇るレザーブランド 栃木レザー株式会社が誕生。

80年を超える老舗企業として日本の皮革産業の歴史を刻んでいます。

他にも多くのレザーブランドや、世界的にも一流のタンナー、挙げればキリが無いほどの皮に携わる企業が誕生し、さまざまな製品を提供してくれています。

以上。

革の歴史、日本編はここまで。今回も調べれば調べるほど様々な歴史について知り、知識として吸収することができました。

今後は産地や企業についても掘り下げて調べてみたいですね。(^。^)

*参考資料は、ウェブ上の[革の歴史]と検索して上がったものや過去に図書館等で調べた事を自分なりの文章でまとめたものです。全てが正しい内容とは限りませんのでご注意下さい

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