カエルポーチ(コンビ舐めしを使ってみた)

作品

ヨメちゃんへのホワイトデーのプレゼントに、何か欲しいものは?と聞いたところタバコケースが欲しい言われタバコサイズの革ポーチを作る事に。

オーダーの内容として絶対なのが、なぜかカエルの絵を入れる事…(我が家はカエルグッズであふれている…)

そんな訳でまずは革選び。カエルを描くなら皮の色はグリーンにしよう、皮の厚さはせいぜい0.8mmくらいまで、ヌメ革を自分で染めると色褪せが早いのでクロム革の方が良いかな?でもクロムなら刻印刻めないからカエル絵を彫れないな…

素材選びを色々考えた末に今回たどり着いたのがコンビネーション鞣しのレザー。

鞣しの種類として一般的にタンニン鞣しとクロム鞣しに分類されるが、どちらも一長一短があり近年ではそのいいとこ取りの性質を併せたコンビネーション鞣しと言うのが売られている。

一度使ってみたいと思っていたところだったので今回はこちらをチョイス。革は浅草の老舗革屋さん[中村千之助商店]さんで牛革のヴァリオというシリーズからミントグリーンを選びました(^-^)

届いた革はとてもキレイな色でカエルカラーにはピッタリ(^^; 生地の厚みも良い感じで硬すぎず、柔らか過ぎず 試しに刻印を打ってみたところヌメ革までとは いきませんがしっかり刻まれました。

程よくタンニンとクロームのバランスが取れていて、まさに[いいとこ取り]な感じ。扱いやすいですね

革のチョイスも決まったところでいざ制作!

 いつも、むずかしいな〜と感じるのはサイズ感。特に小物を作る時は、大き過ぎず小さ過ぎず…手に持つ感覚や使いやすさを考えるところで時間をかけます。

で、持ちやすさなどを考えて縫い代は内折りに。

カービングなどで凝った柄にしすぎると重々しくなってしまうのでシンプルにリクエストのカエルを鉄筆を使って彫っていきます。

で、縫い合わせて完成したのがコチラ…

特に複雑な工程はありませんでしたが、コンビ鞣しを使ってみた件を挙げてみました。

作るものによってはとても良い選択肢が増えた感じでした。

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