革砥ってご存知ですか?
刃物を砥石で砥ぐのとは別に、使う前に人撫でするだけで切れ味が蘇るとても便利な道具です。
通販などでも購入出来るのですが、簡単に作れるので紹介しておきたいと思います。
必要な道具
木の板
青棒(ルージュスティック)
床革
ミシン油
接着剤(木工用ボンド)
これだけです。
青棒は研磨剤を固形にしたものでルージュスティックとも表記されていました。 通販で1000円以下で手に入ります。大きなホームセンターなどでも見かけたことがありました。
ミシン油は他のものでも代用できると思います。私は以前、ホームセンターで売っているスプレー式の防錆潤滑剤を使っていました。
ボンドは木工用ボンドで十分だと思います接着力が強すぎると、後々の張り替えが面倒になります。ただ、床革を板に張り付けた後で革にオイルを染み込ませるので接着後は完全にボンドが乾くまで待ちましょう。
~~作り方~~
・まずは木の板を適当な大きさにカット。私は7.5cmx14.5cmのサイズに持ち手を付けて全長22cmくらいの板を使いました。
ここに同じく7.5cmx14.5cmにカットした床革を接着剤で貼り付けます。
サイズや形はお好みで、使いやすければどんな形でも良いと思いますが、基本的には革包丁やカッターナイフがしっくり収まるサイズ感がよいでしょう。
床革については別のページでも触れていますが表面が均一にザラザラしている面を表に使います。
・次に床革の表面に青棒を擦り付け全体が緑色になる様に均等に塗ります。
革の表面にミシン油を数滴たらしその上を青棒で塗り広げます。
青棒はオイルで溶けて広がるので全体に伸ばして革の表面が完全に緑色になるまで塗り込みます。
注意点としてはオイルをつけ過ぎない事、全体を均一にする事、
多すぎたオイルは最後にティッシュなどでを吸い取ってあげれば完成です。
完成です、たったこれだけ。
でも革を裁断したり、特に革を薄く加工する革漉きの工程では切れ味が重要なので私は革砥を頻繁に使います。
青棒(ルージュスティック)は1本あれば何度も塗り直し出来るし、床革が傷んでくれば張り替えれば良いので、ぜひ自分で作るのをお勧めします。
~~使い方~~
使い方もいたって簡単で、革砥の表面に革包丁の刃先を当て 撫でるように後方に3~5回引いてあげるだけです。
私は片刃の場合、表面を数回引いた後で裏面を引きます。別裁ちだと判りづらいですが片刃の斜めにカットされている刃先をならした後で裏面を整える。的なイメージ(逆だと切れ味が落ちるということは無いと思いますが・・)
使っている最中に切れ味が落ちてきたかな?と思ったらすぐに使うので革包丁とセットで置いてます。
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