エゾシカ—革のはなし—

北海道の…

北海道に住んでいると意外に身近に目にする事があるのが野生の鹿。

蝦夷鹿(エゾシカ)と言います(^^)/

北海道にしか生息しておらず日本の鹿の仲間では最大級の大きさ。

ウシと比べるとふたまわり程 小柄ではありますが、野生動物では熊に次ぐ大きさでしょう。

立派なツノと引き締まった体躯。美しい姿は北海道の雄大な景色にとても良く似合います(^-^)

豊富な食料と天敵が少ないこの地域では、近年 個体数がかなり多く、私の住んでいる地域では 毎年数回は目撃します。

それも運転中に道路脇の藪から突然飛び出してくるので たまったもんじゃありません。

車に鹿が突っ込んできた!とか、鹿とぶつかった!などの報告は身近な所でも数人から聞いた事がありますし、私自身も危うく激突!といった経験があります。

また、畑の作物を食い荒らす被害も多発して害獣扱いも受けています。

北海道の豊かな自然を象徴するとてもかわいい、そして美しい野生動物ですが 増えすぎると困ってしまうという側面もあります。

個体数を維持して共生して行く事も現代社会では必要な事なのでしょう。

北海道では個体数を一定数に調整する目的で、10月1日から翌年1月31日まで と期間を定めてエゾシカ猟も行っていて、シーズンを迎えると猟友会の方々が鹿狩りを始めます。

そして、その恩恵を受けた様々なエゾシカ製品が販売されています。

鹿肉、ツノ …そして鹿革。

革の歴史(日本編)]でも触れましたが、鹿革は古来から重宝された日本に馴染みの深い革。

特にエゾシカ革は柔らかく しなやかでとても肌触りの良い 良質のレザーです。

あまり多くは出回っていませんが、ぜひ一度使ってみて欲しい素材。

私も以前ハンチング帽とヨメのリュックを作りました。とても良い肌触りで 今でも使っているお気に入りのアイテムです(^^)

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